温暖化防止
地球温暖化による影響など、気候パターンの大きな変化は、持続可能な社会の構築を妨げる恐れがあります。
当社は、2050年までの長期目標を設定してエネルギー使用量を最小限に抑える取り組みを推進しています。
2050年カーボンニュートラル達成に向けて
家庭の熱利用におけるカーボンニュートラルの実現は、国策を踏まえた対応が必要であり、エネルギーインフラに関連する事業者にとって関わりの深いテーマです。当社は、企業方針として2050年を目標年としたカーボンニュートラル宣言(RIM2050:Rinnai Innovation Manifesto)を公表し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めています。
商品使用時のCO2ゼロに挑戦
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気温上昇の抑制に向けて世界が動くなか、当社もこれらのリスクと機会ととらえ、2050年までに商品使用時のCO2ゼロに挑戦します。当社商品をライフサイクルでみると、「使用時」におけるCO2排出量が最も多いため、これまでのハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」などの省エネ商品を進化させるのはもちろん、CO2を全く排出しない商品・システムづくりが求められます。本格的な脱炭素社会を見据え、水素インフラに対応できる燃焼機器やCO2実質ゼロ化に向けたシステムの開発・研究を着実に進めています。
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水素100%燃焼給湯器の実証実験
(オーストラリア「水素の家」)
【事例】海外における省エネ給湯器の展開
- リンナイニュージーランドでは、国内の特殊な気候と顧客ニーズをくみ取り、一体型のヒートポンプ給湯器を初めて自社開発しました。ノンフロン冷媒を採用しつつも高いエネルギー消費効率を実現させています。また、ヒートポンプとタンクを分離して運べる設計とし、各家庭の設置性や修理事情にも配慮しています。
電力削減率▲77%(当社調べ) -
ニュージーランドの気候に合わせた省エネ温水ヒートポンプ
工場・事務所のCO2ゼロに挑戦
商品をつくる工場と本社・営業拠点をはじめとする当社事業所からのCO2ゼロに挑戦します。温室効果ガス排出量の中でスコープ1(ガス・燃料)、スコープ2(電気)を対象に、日々のモノづくり改善を通じたCO2排出量削減活動や、積極的なグリーン電力への切替えなどを通じて、2050年CO2ゼロをめざします。
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- 主な目標指標
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- 2030年までに国内全拠点のグリーン電力化
- 2050年までに海外全拠点のグリーン電力化
- 目標達成のために考えられるアプローチ例
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- からくり改善※によるエネルギーゼロ化の推進
- 工程・動線の最短化によるムダの徹底排除
- 設備の電化による再エネ化の促進、他
※モーターなどの動力を使わずに重力を使用した単純な仕組みで部品の運搬時などに活用
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工場の建屋に太陽光発電設備を導入(リンナイタイ) 事業所のZEB認証取得活動を推進(新潟支店)
気候変動によるリスクの緩和をめざし、商品使用時おけるCO2排出量以外にも、材料や部品の調達、物流、人の移動、そして廃棄などに伴うCO2排出量を含めて削減の余地があると考えています。当社は、各工程において最適な省エネ・CO2削減活動を進めて、スコープ3におけるCO2ゼロに挑戦します。2030年以降の具体的な計画は、2050年の脱炭素社会を見据えてRIM2050協議会の中で策定・検討をしていきます。
目標達成のために考えられるアプローチ例
調達 | 取引先様とともに材料・部品調達にもこだわった環境配慮への取り組みを充実・促進、他 |
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物流 | 改善範囲を「物流」「サプライヤー」にまで広げ、CO2削減活動を強化、他 |
廃棄 | 回収スキームの構築、運用、他 |