持続可能な社会へ ~リンナイとSDGs~
中期経営計画 2021-2025 「New ERA 2025」における目標
2021年から2025年までのリンナイ中期経営計画「New ERA 2025」では、社会課題解決への貢献として、商品使用時におけるCO2削減貢献量を700万トン、および「生活の質の向上」「地球環境」貢献商品の売上高を2025年に50%アップすること(2020年比)をめざしています。リンナイは「生活の質の向上」「地球環境」貢献商品の普及を通してSDGsへの取組みを行っていきます。
リンナイが提供している商品はSDGsのゴールと直結しており、商品の普及・拡大を続けることで、社会課題解決へと繋がっていくと考えています。例えば、省エネ性の高い給湯器に置き換えることが地球環境の負荷低減へ、ガス衣類乾燥機や食器洗い乾燥機、自動調理機能付きコンロを広く利用する世の中をつくることが、家事の役割を平準化することによるジェンダー平等の流れを生むことになる、と信じています。
リンナイが提供する商品と、その先に繋がるSDGsのゴール
商品名 | テーマ | 貢献内容 | SDGsゴール |
---|---|---|---|
ハイブリッド給湯器 | 省エネ性 | 給湯器のエネルギー効率向上で、地球環境に貢献 | |
レジリエンス | ガスと電気のハイブリッドで、災害時のライフライン確保に貢献 | ||
マイクロバブルバスユニット | 健康増進 | 入浴における微細な気泡による温浴効果で、健康生活に貢献 | |
ガス衣類乾燥機 | 家事の時短化 | パワフルなガス乾燥で洗濯作業を時短し、家事負担の軽減に貢献 | |
食器洗い乾燥機 | 節水 | 食器洗いでの節水で、水資源の保全に貢献 | |
家事の時短化 | 食器洗いの自動化で、家事負担の軽減に貢献 | ||
自動調理機能付きコンロ | 家事の時短化 | 調理の自動化で、家事負担の軽減に貢献 | |
浴室暖房乾燥機 | ヒートショック防止 | 浴室暖房で入浴時の温度差をなくし、ヒートショックの予防に貢献 | |
ガスタンクレス給湯器 | 省エネ性 | 給湯器のエネルギー効率向上で、地球環境に貢献 | |
ガスボイラー | 大気汚染対策 | 給湯暖房での石炭燃料からガス式への切り替えで、大気汚染抑制に貢献 |
給湯器のエネルギー効率向上で、地球環境に貢献
日本の家庭におけるエネルギー消費割合は「給湯」と「暖房」を合わせると約6割に達します。また給湯器の商品ライフサイクルで見ると使用段階で最も多くCO2が排出されます。
その「給湯」と「暖房」の役割を担う給湯・暖房システムにおいて、リンナイのハイブリッド給湯器はガスと電気をうまく組み合わせてかしこく給湯・暖房を行います。それにより、CO2排出量を従来型給湯器の半分に抑え、地球環境の保全に貢献します。
リンナイは環境貢献商品の普及拡大によって、2025年までに700万トンのCO2削減を目指しています。
ガスと電気のハイブリッドで、災害時のライフライン確保に貢献
年々災害に対する意識が高まる中、耐震等級や地震に強い建築構造や工法がこれまで以上に注目されています。しかし、いくら耐震性の高い家でも電気やガス、水道などのライフラインが停止すれば、復旧までの間は不便な生活を送らなければなりません。有事の備えとして、ガスと電気のいずれにも対応したハイブリッド給湯器を使うことでリスクを分散させ、限られたライフラインでもお湯を使うことができます。
入浴における微細な気泡による温浴効果で、健康生活に貢献
マイクロバブルバスユニットは、浴槽に微細な気泡「マイクロバブル」を噴出します。マイクロバブルは肌や毛穴に浸透し、皮膚の汚れを除去する洗浄効果や温浴効果、リラックス効果など、様々な効果を生み出します。入浴の価値を高め、人々の健やかで心豊かな生活に貢献します。
マイクロバブルとは
マイクロバブルは、直径約1~100μmの微細な気泡のことです。浮力が小さく、白濁しながら雲のように広がり緩やかに上昇します。時間の経過とともに、水面まで浮上したり、水中で収縮してより細かい泡になります。
マイクロバブルバスユニット
浴槽と給湯器の間にマイクロバブルバスユニットと専用の循環金具(浴槽内にあるお湯を噴出させる装置)を装着することで、お風呂にマイクロバブルを発生させて、入浴する人へ健康についての様々な効能が期待できます。
マイクロバブルバスユニット
パワフルなガス乾燥で洗濯作業を時短し、家事負担の軽減に貢献
ガス衣類乾燥機は、ガスで燃焼した温風によって一気に衣類を乾燥します。洗濯物が乾くまでの時間が短くなる上、バスタオルはフカフカに。さらに、天日干しと同レベルの除菌効果もあります。ガスでパワフルに乾かすことで、毎日やらなければならない家事を時短化し、暮らしにゆとりある時間をもたらしてくれます。「家事の負担」も「生活のゆとり」もジェンダー平等になることをめざしています。
食器洗いでの節水で、水資源の保全に貢献
食器洗いにおいて、手洗いするよりも食器洗い乾燥機を利用したほうが、約8~9割の節水となります。さらには使用する洗剤においても約5~6割の低減になるため、資源節約や水質汚染の低減にも貢献しています。
手洗いと食器洗い乾燥機の水使用量
食器洗いの自動化で、家事負担の軽減に貢献
毎日の食事とともに避けられないのが、食後の後片付け。家族が多ければ多いほどその作業に時間と手間が取られます。この時間を短縮して、空いた時間を家族と楽しく過ごすには、食器洗い乾燥機が有効です。毎日の生活に必要な家事を時短化することで、「家事の負担」も「生活のゆとり」もジェンダー平等になることをめざしています。
食器洗い乾燥機
調理の自動化で、家事負担の軽減に貢献
自動調理機能付きコンロは、下ごしらえした材料を入れ、メニューを選ぶと自動で調理してくれます。調理にかかる手間の軽減だけでなく、充実したレシピを取り揃えているので、メニューに悩む時間さえも短縮することができます。難しいレシピでも、誰もが時間をかけずに美味しく料理できるので、家族との食事や団らんで楽しいひとときを過ごせます。
自動調理機能付きコンロ
浴室暖房で入浴時の温度差をなくし、ヒートショックの予防に貢献
- 入浴時のヒートショック事故で亡くなる方は年々増加しています。ヒートショックとは、冬場の入浴時などに急激な温度変化によって心臓や脳に大きな負荷がかかり、命に関わる重大な状態になる現象です。浴室暖房乾燥機を使うことで入浴時の温度差をなくし、快適で安全な暮らしをサポートしています。
浴室暖房乾燥機は、浴室を温めてヒートショックを予防するだけでなく、衣類が乾きにくい冬場の洗濯シーンにも活躍します。浴室暖房乾燥機であれば、2kgの洗濯物を約60分でしっかり乾燥できます。
「カビガードミスト」機能搭載の浴室暖房乾燥機であれば、2週間に1回「カビガードミスト」機能を運転するだけで、浴室内のカビの成長を99.9%抑え、浴室を清潔に保ちます。面倒なおふろ掃除の負担を軽減し、ラク家事に貢献します。
浴室暖房乾燥機
リンナイの成長を支える『知的資本』
リンナイの研究開発は、「熱とくらし」「健康とくらし」をテーマとし、安全・安心で健康かつ快適な生活を社会に提供することを目的としております。そのため、電子・制御技術、燃焼および流体制御技術、センサー技術、通信技術を核として、誰もが安心してお使いいただけるよう、また、健全で心地よい暮らし方を提案できるよう、商品の安全高度化を進めながら、省エネや省資源・リサイクル等を追求した付加価値の高い環境配慮型熱機器の研究開発を進めております。
知的資本の主要データ
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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特許出願件数(件) | 286 | 217 | 203 | 223 | 190 |
特許登録件数(件) | 104 | 101 | 170 | 178 | 229 |
特許権所有権数(件) | 2,374 | 2,328 | 2,300 | 2,358 | 2,406 |
研究開発費(百万円) | 9,918 | 9,503 | 9,308 | 11,802 | 12,762 |
快適な生活や社会を支えるリンナイのコア技術
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センサー技術による火災防止
リンナイは早くから安全センサーの開発に取り組み、販売・普及の促進によって火災防止活動の実績を積み上げてきました。さらに韓国でも2014年から日本と同じく安全センサーの義務化が施行され、同様の成果をあげています。社会課題の一つとなる家庭内の火災事故を防止するため、普及活動を進めています。
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センサー付きコンロ(中国)
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カーボンニュートラル実現に貢献する水素燃焼技術
家庭用給湯器において世界で初めて水素100%燃焼技術の開発に成功しました。CO2排出ゼロとなるクリーンな燃料として世の中で求められている「水素」について、課題とされていた「爆発の危険性」「不安定な燃焼」に対して、我々リンナイがガス機器の開発で長く蓄積してきた燃焼技術や流体制御技術を駆使してこの問題をクリアしています。