水素社会の実現に向けて水素調理機器の認証を取得
リンナイは、カーボンニュートラルの実現に向けた一つの手段として水素社会の実現を想定した機器開発を進めており、調理機器の分野において、トヨタ自動車様と一緒に2022年から水素調理に関する共同開発を開始しています。その中で純水素を安全に燃焼させる技術を確立し、2024年12月に水素グリラー、2025年5月に業務用水素コンロの認証を取得しました。
認証においては、ガス機器の検査も行っている日本ガス機器検査協会(JIA)様から取得しており、水素燃焼機器の安全性が認められました。これらは、「業務用水素ガス厨房機器検査規程」の第1号・第2号の認証となり、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となりました。今後も水素機器開発を通じ、カーボンニュートラル実現に向けた技術開発を進めていきます。
VOICE
名古屋検査所
関山 貴洋 様(左)
認証技術部
堀岡 洋太 様(右)
- ~ガス・水素燃焼機器の認証機関 日本ガス機器検査協会(JIA)様に聞く~
- 日本ガス機器検査協会は、ガス機器の検査を行う第三者機関として設立しました。普段は検査基準や検査の方法が規定されている検査規程の制定に関わる業務や、検査所において検査規程に基づいたガス機器の検査・認証業務を行っています。
近年、カーボンニュートラルの実現に向けた動きが加速していく中、2022年にリンナイ様が水素給湯器のプレスリリースを出されたこともあり、水素燃焼による機器が実用化されていく前に、この分野においても現在市場に流通されているガス機器と同様に、安全に関する基準の必要性を感じるとともに、ユーザーの方々に水素燃焼機器を安全に使っていただくための基準策定は急務だと感じました。
このたび、水素グリラーと水素コンロを含む業務用の水素ガス厨房機器を対象とした安全基準を規定することができ、水素エネルギーの安全安心な利用の貢献に向けて一つ踏み出せたのではないかと考えております。今後もカーボンニュートラルの実現に向けて歩みを進めていきたいと思います。
リンナイ様には、より多くの水素燃焼機器などの開発を通して、幅広い分野で、これからのカーボンニュートラル社会の新たな可能性を見い出してほしいと思います。