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  3. マテリアリティ特集①(日本瓦斯様)

リンナイが提供するハイブリッド給湯器「ECO ONE(エコワン)」は地球環境貢献における事業活動で重要な位置づけとなる商品です。ハイブリッド給湯器の普及促進に大きくご尽力いただいている日本瓦斯株式会社様に戦略についてお話をうかがいました。

VOICE

日本瓦斯はこれから始まる大きな変化に向けて、2024年1月に組織を再編し、以前から行っているガスや電気などの小売事業に加え、プラットフォーム事業を行う『エナジー宇宙(ソラ)』を分社化しました。人材不足やコスト上昇など業界が抱える課題を解決するためには、業界全体で、システムやインフラを標準化した集約を進めることが重要と考えています。デジタルで最適化した当社のオペレーションを標準インフラとし、さまざまな形でプラットフォームとして提供することで、業界全体の効率化を図り、ともに切磋琢磨しながら業界を盛り上げていきたいと考えております。
2016年からは東京電力グループとアライアンスを提携し、2018年には電気の小売販売もスタートしました。カーボンニュートラル実現に向かう現代の流れにおいて、今後、化石燃料であるガスの消費量は徐々に減っていきますが、お客様に最適なエネルギーを使っていただくために、私たちは多様なエネルギーの提供手段を用意する一方、お客様の光熱費削減に向けて最適となるハイブリッド給湯器の提案をしています。

日本瓦斯株式会社 代表取締役専務執行役員 営業本部 本部長 土屋 友紀 様
日本瓦斯株式会社
代表取締役専務執行役員
営業本部 本部長
土屋 友紀 様
プラットフォーム事業を加え再編
プラットフォーム事業を加え再編

ハイブリッド給湯器を販売することで、私たちのビジネスはさらに拡大しています。太陽光発電とハイブリッド給湯器の相性はとても良く、新しい提案につなげることができています。環境に興味があるお客様に対し、光熱費が下がることもしっかり説明してご理解いただきながら、このようなベストミックスを提供しています。企業の発展という観点で、ガス、電気、そして再生可能エネルギーと多様な手段を持つことができました。

日本瓦斯は電気契約が38万件を超えました。この顧客基盤を対象に、太陽光発電や蓄電池の拡販を推進していきます。
現在、電気・ガスの利用調整ができるスマートリモコンを自社開発しています。通常は電気でお湯を沸かし、高需要時にはガス式に切り替えることで電力のピークをカット、太陽光発電による余剰電力がある時には電気でお湯をつくり、タンクにためることが可能なハイブリッド給湯器のお湯は、蓄電池内の電気に相当する、いわば「エネルギーのダム」であり、このハイブリッド給湯器とスマートリモコンを組み合わせ、スマートハウス化を加速していきます。
ガスと電気の小売業者である立場としてハイブリッド給湯器はとても有効なシステムだと感じています。小売事業者としては調達コストが下がり、その一部をお客様にシェアして還元することができます。ハイブリッド給湯器を利用することで、お客様はランニングコストを下げることができ、さらには、地球環境の貢献になり、エネルギー需給の助けにもなる、という好循環サイクルが生まれます。

日本瓦斯が提案するスマートハウスのモデル
日本瓦斯が提案するスマートハウスのモデル
販売を拡大しているハイブリッド給湯器「ECO ONE(エコワン)」
販売を拡大しているハイブリッド給湯器「ECO ONE(エコワン)」

ハイブリッド給湯器を導入いただいたお客様からは、やはり「光熱費が安くなった」というお声が多くあり、実際に購入していただいたお客様には継続してガス・電気をご契約いただいており、満足度の高い結果になっています。2024年度はハイブリッド給湯器を5,300台販売し、さらに2025年度の販売台数は8,000台を目標にしています。

ハイブリッド給湯器は、経済性や環境性能もさることながら、災害のときにライフラインを維持できるレジリエンス性も備えており、お客様に理解いただくとその関係性も深まり、より強い絆のもと、長期の契約や、ガスにプラスして電気や太陽光、蓄電池などのさらなるビジネスへのつながりを生み、長く愛されることにつながっていきます。
家庭のエネルギー消費において、ガスから電気への配分が少しずつ変化していく中、総合エネルギー会社として、ビジネスモデルそのものを大きく変容させながら、地域社会の変化に対応していきます。何をどのように利用すれば効率が良いかをお客様に提案していくとともに、そのために必要なさまざまな手段を持って次の時代へ進んでいこうと考えています。