マテリアリティ[DX]
リンナイDXの取り組み
中期経営計画「New ERA 2025」において3つの戦略ストーリー(社会課題解決への貢献、事業規模の拡大、企業体質の変革)を策定しており、データ活用の高度化やデジタル技術の進化による生活様式や社会への影響に加え、商品企画や販売企画などのビジネス面での競争環境にも大きな影響を及ぼすものと認識し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することで、数値的な目標の達成を含め戦略の実現を確かなものとしていきます。お客様やビジネスパートナーとの接点を強化し、生活の質の向上に寄与する商品やサービスをタイムリーに提供することで社会課題解決への貢献をめざします。また、事業部門や管理部門の業務プロセスにおいてもデータとデジタル技術を活用することによって徹底的に見直し、企業体質の変革や事業規模の拡大につなげていきます。
中期経営計画「New ERA 2025」
3つの戦略ストーリー

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取り組み事例1
スマートフォンから給湯器や浴室暖房乾燥機、床暖房、パネルヒータなどの操作が可能な「リンナイアプリ」や、ガスコンロと連携した調理支援アプリ「+R RECIPE」により、日常生活の中で快適かつ便利に製品をご利用いただける環境を提供しています。
一方で製品面では、商品の利用状況やセンサー情報をもとに、使用状況や頻度、時間帯等からお客様ニーズの仮説などを通じて、機能や操作動線の改善、製品企画や新サービス開発への活用を進めています。
お客様の生活様式に合わせた使い方の提案やお困りごとに対する解決に役立て、生活の質の向上と事業領域の拡大につなげています。
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取り組み事例2
ビジネスパートナーとリンナイをつなぐ新しい情報コミュニケーションプラットフォームとして「RinnaiBiZ(リンナイビズ)」を公開しております。
商品の最新情報をはじめ、買替・在庫検索、カタログ閲覧や施工情報などの業務支援サービス、販売強化につながるさまざまなコンテンツを公開しビジネス現場にて活用いただいています。日々の営業活動にて蓄積している情報と「RinnaiBiZ」の利用状況を掛け合わせて分析することで、最適な情報発信、提案、業務支援サイクルを構築し収益力を強化する取り組みを進めています。
リンナイDXは、事業活動で取得可能なさまざまな種類の情報を収集し、データ分析によって得られた知見から仮説と検証を繰り返し行い、ビジネスの機能アップを実現していきます。魅力あるサービスを提供することで利用者の拡大につながり、取得可能な情報量が増加することで、さらに機能アップが加速する好循環サイクルの構築をめざします。

DXを強力に推進するため基盤整備として、体制の構築、人材育成、技術環境の整備、データ分析基盤の構築に取り組んでいます。推進体制としては、事業部門・管理部門それぞれの部門にDXを推進するメンバーを配置するとともに、全社横断的なプロジェクトにより全社を束ねる体制を構築して取り組みを展開しています。
人材育成は、ビジネスの変革をリードする「DXビジネス人材」と、デジタル技術の活用によって戦略ストーリーを生み出す「DX技術人材」を「DX推進コア人材」と定義し、育成に取り組んでいます。併せてデジタル技術を活用したビジネスモデルに対応可能な力量を備えるため、全社的なスキルアップに取り組んでいます。
本年は、データ活用やデジタル技術のスキルアップ機会を提供しつつ、DXをけん引する中核人材を育成し、推進体制の強化を図りました。引き続きDX推進コア人材の質・量両面の向上に努めてまいります。また、DX活動を積極的に推進し、顕著な成果を上げた部門・部署・従業員を表彰する「DX大賞」制度を導入しました。優良な取り組み事例を社内で共有することで、リンナイグループ全体の取り組みへと拡大し、切磋琢磨する企業風土の浸透を図り、より効果的なDX活動を促す好循環の構築をめざしています。DX推進に向けた業務改革においては、長年運用されてきたレガシーシステムを柔軟な業務対応や高度なデータ活用に対応可能なものとするため、刷新に取り組んでいます。刷新プロジェクトの一環として、社内全体でのデータ活用を可能とするデータ分析基盤の構築も進めており、業務プロセスの最適化や意思決定の高度化、部門間のデータ連携による新たな価値創出をめざしています。また、近年急速な進化を遂げている生成AIは生産性を向上させる重要な技術であると考えており、安全に生成AIを利用できる環境を社内に提供するとともに、社内データを用いて生成AIを活用する機能も構築し、社内利用を拡大しております。
当社は2024年3月に経済産業省が定めるDX認定制度に基づく「DX認定事業者」の認定を取得しました。今後もデジタル技術を活用し、当社のブランドプロミスである「Creating a healthier way of living」の体現に取り組んでいきます。
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「DX大賞」表彰式の様子