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環境性能最高水準のハイブリッド給湯・暖房システム
「ECO ONE(エコワン)」の販売拡大でカーボンニュートラルを推進

「ECO ONE( エコワン)」のシリーズ拡充を図った住宅用コンセント対応の「PLUG-IN MODE(L プラグインモデル)」
「ECO ONE(エコワン)」のシリーズ拡充を図った住宅用コンセント対応の「PLUG-IN MODE(L プラグインモデル)」
「ECO ONE(エコワン)」が採用されている東京都稲城市にある「プラウドシーズン稲城南山」(野村不動産)
「ECO ONE(エコワン)」が採用されている
東京都稲城市にある「プラウドシーズン稲城南山」(野村不動産)

リンナイはカーボンニュートラル宣言「RIM 2050」を掲げており、その中でハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」を、2030年に年間30万台の販売目標を示しました。「ECO ONE(エコワン)」は電気とガスの両方を組み合わせたハイブリッド式の給湯器で、熱効率が業界最高水準となる、住宅設備機器において代表的な省エネ機器になります。
リンナイにおいて「ECO ONE(エコワン)」は、2009年度から販売を開始しており、機能や性能の改善を繰り返しながら評判も上がり、少しずつ販売は増加しているものの、現在まで大きな飛躍はなく、年間1万台前後の販売台数にとどまっています。
業界最高水準の省エネ機器ではあるものの、販売拡大が進まない点として、設置施工性が挙げられますが、昨年には能力はそのままにダウンサイジングされた「ECO ONE X5」や、さらに設置環境の範囲を広げる集合住宅向けのX5シリーズを今年(2023年度)に販売を予定、既築向けのプラグインタイプを準備するなど、ターゲットを広げるラインアップ拡充を図っています。
一方、外部環境としては、2023年にはハイブリッド給湯器のカテゴリとして初めて国からの補助金制度が始まったり、東京都等においては2025年4月から太陽光発電設置義務化に関する新たな制度が始まるなど、気候変動に関わる環境は変化してきています。また、カーボンニュートラル実現に向けて、省エネ機器の導入事業者においては、カーボンニュートラルに適した商材として燃料電池のエネファームと並んで、都市ガス会社が「ECO ONE(エコワン)」をラインアップに加えるなど、あらゆる面で加速感が伝わってきます。そこで、近年、新築中心に「ECO ONE(エコワン)」の導入を積極的に行っている東京ガス様にお話をうかがいました。

「ECO ONE(エコワン)」が採用されている東京都稲城市にある「プラウドシーズン稲城南山」(野村不動産)
「ECO ONE(エコワン)」が採用されている
東京都稲城市にある「プラウドシーズン稲城南山」(野村不動産)

VOICE

東京ガスリビングアドバンス株式会社 常務取締役 流通事業本部長 佐藤 弘直様
東京ガスリビングアドバンス株式会社
常務取締役 流通事業本部長
佐藤 弘直様
~「ECO ONE(エコワン)」導入に力を入れる東京ガス様に聞く~
東京ガスグループは、快適な暖房の提案として「ガス温水式床暖房」の文化を長く築き上げてきました。お客様の声からは、温水による床暖房システムは快適性においては非常に満足度の高いものがある一方で、床暖房を使うことはヒートポンプ式のエアコンに比べてエネルギー消費効率が悪く、環境負荷の面で相対的に不利になります。その中で、ハイブリッド式の暖房給湯器はガス温水式床暖房を使用してもエネルギー消費量が抑えられ、カーボンニュートラル実現と日ごろの生活の快適性を両立することができます。
また、太陽光発電において、売電によるメリットが少なくなる方向の中で、蓄電池などのコスト負担をかけるよりも、お湯という形でエネルギーを蓄積できるハイブリッド暖房給湯器は、自家消費型のエネルギー利用で最適な方法の一つであると考えています。つまり、太陽光発電システムとの相性という点で「ECO ONE(エコワン)」はお勧めできる暖房給湯システムと言えます。

エネルギー自由化の時代になり、東京ガスグループとしても、エネルギー源や機器販売において「ガス」や「電気」といった一方へのこだわりがなくなり、シンプルにお客様の快適性や、地球環境への貢献といったテーマについて良い方向へ導き、提案できる状況になってきています。また、カーボンニュートラル実現という社会課題において、お客様の価値観の変化や気候変動問題における政策の方向性が大きな節目の時期にかかっており、家庭用のエネルギー機器を提供する企業において、より最適に近い解を「ECO ONE(エコワン)」に求めているところがあると思います。
災害が増えている昨今、インフラの完全確保が難しくなる場合においても、ガス・電気の両方が利用できるハイブリッド式は、生活のうえで大きな安心感となり、まさにレジリエンスの面においても優秀なものだと感じています。

太陽光発電と相性のよい「ECO ONE(エコワン)」
太陽光発電と相性のよい「ECO ONE(エコワン)」

東京ガスグループとしては、ハイブリッド暖房給湯器の新築戸建市場での販売目標を2025年度には1万台まで拡大していく予定です。現在は、新築分譲の戸建住宅への導入が多いですが、「ECO ONE(エコワン)」は、省スペース化や能力の向上を続けており、既築戸建住宅や新築集合住宅といったボリュームゾーンへも対応した商品をラインアップしていくことを期待しながら、人によりそい、社会をささえ、未来をつむぐエネルギーとして、カーボンニュートラルの実現とお客様の快適性を追求していきたいと思っています。

「ECO ONE(エコワン)」で省エネ性と快適性を両立
「ECO ONE(エコワン)」で省エネ性と快適性を両立