トップメッセージ

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持続可能な「よりよい社会の実現」に向けて、
事業活動の基盤となるCSRとESG経営を推進

当社は1920年の創業以来、皆様の豊かな暮らしに貢献する生活機器メーカーとして「安全・安心」「快適性」「環境性」をキーワードに、厨房機器、給湯機器、空調機器などの多様な商品を提供してまいりました。
近年、国内では高効率ガス給湯器を拡販するとともに、キッチン周辺商材、浴室暖房乾燥機、床暖房などが好調に推移しているものの、市場の成熟化やエネルギー自由化などの影響によって、やや縮小傾向となっています。一方、海外では関連各社の強みを生かした商品開発とグループ連携、共通モデルの給湯器・ボイラーのグローバル展開などを推進し、特に米国、中国市場ではガス瞬間式給湯器が広く認知されつつあり、順調に業績を伸ばしています。
そうした状況の中、当社は日々の事業活動を通じて「よりよい社会の実現」に寄与したいとの思いから様々なCSR活動に取り組む中で、「環境への取り組み:エネルギー消費量とCO2排出量の削減」、「安全・安心への取り組み:消費者安全と品質向上」の2つを、CSRの重要課題(マテリアリティ)として特定しています。
まず1つ目の「環境への取り組み」では、パリ協定やSDGs※1など、世界的な環境意識が高まっている中、高効率ガス給湯器と電気のヒートポンプを組み合わせたハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE(エコワン)を中心とした省エネ商品を通して、ZEH※2などの新しい環境ソリューション分野に参画し、エネルギー使用量の削減、CO2排出量の低減に貢献していきたいと考えています。
そして2つ目の「安全・安心への取り組み」は、「品質こそ我らが命」と原点思想に掲げているように、全社員が共通した理念と高い倫理観のもとで品質を最優先したモノづくりを行っています。
しかし、2018年2月には浴室暖房乾燥機の自主点検・部品交換の実施を発表しました。たとえ僅かであっても不良品を出さないことが基本中の基本ですが、もしも不具合が発生した場合には、迅速かつ真摯な対応を心掛け、お客様に安心して商品を使用し続けていただけるよう、組織の枠を超えた再発防止策を講じています。

  1. ※1 SDGs:Sustainable Development Goals・・・2015年9月に国連で採択された、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」。
  2. ※2 ZEH:Net Zero Energy House・・・断熱性、省エネ性能を高めるとともに、再生可能エネルギーの利用などにより、一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナスゼロにする住宅。

ESG経営を掲げ、環境・社会・ガバナンスの取り組みを強化
従業員の働きがいや健康増進に努め、「健康経営銘柄」に3年連続で選定

最近のグローバルトレンドとしてSDGsやESG※3といったキーワードが注目される中、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF※4)が選定した3つのESG指数に当社は選定され、健康経営銘柄にも3年連続で選定されています。
リンナイは従業員が朝起きた時に「今日も一日頑張ろう」と思えるような、明るく働きがいのある職場環境をめざしており、従業員の健康増進やメンタルヘルスケア、多様な雇用制度、女性活躍支援などへの継続的な取り組みが評価されたものと考えています。
一方で、コーポレートガバナンス・コードへの対応も着実に進めており、「独立社外取締役判断基準および資質」の策定・開示を行うとともに「取締役会・監査役会の実効性の分析・評価」として、取締役の自己評価を実施し、実効性確保における課題を分析しました。実際に社外取締役の積極的な関与によって、取締役会もこれまで以上に充実した議論が展開されるようになったと実感しております。
そして環境においては、環境性能の高い商品の提供を通じた貢献に加えて、商品のライフサイクル視点で長期目標値を持った環境活動を展開してまいります。こうした環境、社会、ガバナンスへの取り組みが、中長期的な企業価値向上の推進力となることを改めて強く認識し、ESG経営を推進するとともにグローバル企業としてのブランド価値向上にもより一層注力してまいりたいと考えています。

  1. ※3 ESG:Environment、Social、Governance・・・企業の長期的な成長に必要とされる環境、社会、企業統治の3つの要素。
  2. ※4 GPIF:Government Pension Investment Fund・・・年金基金の中では世界最大の資産額を有する年金積立金管理運用独立行政法人。

グローバル、ジェネレーション、ガバナンス
3つのGで「G-shift 2020」を標榜し、持続的な成長シナリオに挑戦

2020年の創業100周年、さらに先を見据えたリンナイグループの持続的成長に向けての3カ年計画「G-shift 2020」を2018年4月からスタートしました。
新たな中期経営計画を策定する上でのキーワードとなったのが「次世代への技術革新」と、海外成長戦略の強化で「グローバルブランドへの躍進」、そして「2030年という先を見据えた企業の在り方」です。それらを集約して「グローバル」、「ジェネレーション」、「ガバナンス」の3つのGで「G-shift 2020」を標榜し、新生リンナイへとシフトする決意を表しています。

G-shift 2020

具体的な実践テーマとして、5つの共通テーマ(ブランディングの推進・長期ロードマップの策定と共有・事業領域の拡大・経営資源の最適配分・業務効率と経営の質的向上)と3つのプロセス改革(商品企画プロセス・海外事業運営プロセス・ジャストインタイム生産プロセス)を掲げ、2020年度の売上目標を4,100億円、営業利益目標を420億円としました。
また、従来の考え方にとらわれない新分野の商品やサービス、あるいはビジネスモデル自体も変えていきたいとの思いから「ビジネス企画部」を新設しました。そしてリンナイがこれまで得意としてきた「熱と暮らし」に「健康と暮らし」という新たな視点を加え、可能性をさらに大きく広げていきたいと考えています。
中国、アメリカ、オーストラリアはもちろん、最近ではアジア諸国や南米でも当社商品の需要が高まっていますが、海外では給湯事情の面で不便を強いられている国も非常に多く、商品がもたらす快適性には潜在的な需要は少なくないと感じています。特に「海外における生活レベルの向上」は、内藤前会長も強く使命感を抱いていたテーマであり、これからも生活文化の向上に寄与する企業として、高い安全性と環境性能に加え、便利で快適な商品を提供し、安全で快適な暮らしを世界中の人々にお届けし、持続可能な社会へ貢献していきます。

中期経営計画の重点施策