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トップメッセージ

代表取締役社長 内藤弘康

「品質こそ我らが命」を守り続けた一世紀
その誇りを胸に、次の100年に向けた「新しいリンナイ」への変革に果敢に挑戦します

代表取締役社長
内藤弘康

創業100周年を迎えるにあたり

私たちリンナイグループは、1920年に内藤秀次郎と林兼吉が、加圧式石油コンロの製造・販売を行う「林内商会」を創設したことに始まり、おかげさまで本年9月に100周年を迎えます。
当社は人々の豊かな暮らしに貢献する熱機器メーカーとして「安全・安心」「快適性」「環境性」をキーワードに、給湯機器、厨房機器、空調機器などの多様な商品の提供を行い、現在では日本を含む18の国や地域に拠点を持ち、世界80ヵ国以上に商品を展開しています。こうして海外売上比率約50%のグローバル企業へと成長を続けてこられたのも、ひとえに先人たちの弛まぬ努力とステークホルダーの皆様のご支援の賜物と厚く感謝を申し上げます。
さて、この度の新型コロナウイルスが世界経済に及ぼす影響は不透明で未だに予断を許さない状況ですが、当社の主力商品は生活必需品であり需要は底堅いと考えます。ただし、サプライチェーン全体での様々な影響には、引き続き注意が必要だと認識しています。
そうした状況下で、中期経営計画「G-shift 2020」の中間年度となった2019年度は、国内では家事の時短化に貢献するガス衣類乾燥機や自動調理機能付きのビルトインコンロが非常に好調で、さらには以前から取り組んでいる徹底した原価低減活動が着実に成果を出しました。
一方、海外においては米中貿易摩擦などによって停滞するも、特に米国、中国では給湯器の販売が好調となり、過去最高にも迫る増益となりました。その結果、当期の実績は、売上高3,404億60百万円(前期比2.2%減)、営業利益344億22百万円(前期比11.5%増)となりました。

加圧式石油コンロ
加圧式石油コンロ

お客様は今の暮らしに満足していない。だから社会的な価値をより意識する

当社はこの100年という長い歴史の中で、時々刻々と商品構成を変化させてまいりました。しかし、最近の社会構造の変化は、これまでになく急速で大きなものと感じています。前述したガス衣類乾燥機「乾太くん」やビルトインコンロ「DELICIA(デリシア)」が好調となった背景も、共働き世帯が大幅に増えた現代社会において、家事が楽になる、時短になることの価値がより大きくなったことによるものです。さらには商品の購入者が満足感や感動体験をSNSで発信してくれたことによる宣伝効果も大きいと考えており、いわゆる口コミの影響力が非常に大きくなったのも時代の変化によるものでしょう。実は「『乾太くん』は良い商品だけどあまり知られていない」という声からテレビ・新聞などを使った広告を積極的に活用しましたが、その効果は想像以上に大きく、宣伝することの重要性を改めて実感した次第です。
さて、2019年4月には、リンナイブランドの世界観を表現する基本デザインを刷新しました。そして、お客様と社会へのお約束として、ブランドプロミス「Creating a healthier way of living」を制定し、健全で心地よい暮らし方を創造していくブランドイメージの醸成に取り組んでいます。従来の「熱と暮らし」に加えて「健康と暮らし」も新たなテーマとし、独自の商品開発を追求する中で「新事業戦略室」を新設するなど開発本部内にも新組織を立ち上げ、これまでの商品を見つめ直し、新たな魅力付けにも取り組んでいます。
2020年4月には「マイクロバブルバスユニット」を発売しました。これは「健康と暮らし」に、さらに「美容」という要素を加え、特に女性を中心に大きな反響を得ています。実は給湯器については機能的にも全てやりきったと思っていましたが、こうして「マイクロバブル」を加えることで新しい魅力を提供できたと思います。やはり、お客様は決して今の暮らしに満足していないということを痛感しました。だからこそ、より社会的な価値を意識して、新しい事業や商品を考えていきたいと思います。

  • ビルトインコンロ「DELICIA(デリシア)」。アプリ連動、オート調理で利便性向上
    ビルトインコンロ「DELICIA(デリシア)」。アプリ連動、オート調理で利便性向上
  • やさしい気泡で上質な入浴体験を提供するマイクロバブルバス入浴
    やさしい気泡で上質な入浴体験を提供するマイクロバブルバス入浴

「リンナイの商品だから手に入れたい」と思われるような、上質感のある商品をお届けする

「品質こそ我らが命」は世界中の生産拠点に浸透している当社の原点思想です。例えば給湯器でいえば、日本では当たり前のことですが、海外においては「故障が少なくて温度調節の性能が良い」との高い評価を得ています。実際に中国では昨年の「独身の日」に、リンナイ商品がガス給湯器の売上額で1位となりました。販売台数は5番手でしたので、たとえ高額でも当社の商品が強く支持されていることがよく分かります。
この"品質"という言葉には、機能性や耐久性、安全性も、もちろん含まれますが、最近は特に意匠性(デザイン)にも強くこだわるようになりました。前述した「マイクロバブルバスユニット」も徹底的に上質感にこだわり、「生活をより豊かにしてくれる」ものとして開発しました。「乾太くん」も昔のままのデザインだったら、おそらくここまでは売れていなかったでしょう。やはり、商品の"見た目"は非常に大切であり、お客様が商品を選ぶ時に「リンナイの商品だから手に入れたい」と思われるような、上質感のある商品をもっとお届けしていきたいと思います。

シンプルで洗練されたデザインにリニューアルした、ガス衣類乾燥機「乾太くん」
シンプルで洗練されたデザインにリニューアルした、
ガス衣類乾燥機「乾太くん」

海外の各拠点でも新しいことに挑戦し、それをグループ全体に共有していく

海外においては、米国ではタンクレス給湯器市場の拡大を受け、工場を竣工。現地生産力を強化するだけでなく、本年7月にはイノベーションセンターを新設し、現地での商品開発にも取り組んでいます。一方、中国ではマーケティングに注力し、変化の速い市場への対応力を強化します。給湯器の性能訴求による競合他社との差別化、ブランディング、インターネット販売の拡大など、やるべきことはいくつもあります。
また、海外の主要拠点との間では技術者を中心とした人材交流を促進しています。そして、これからも現地生産・現地販売を基本路線とし、各国で様々な新しいことに挑戦し、それをリンナイグループ全体で共有していきたいと思います。競合他社との競争への強い危機感もありますが、これまで築いてきたリンナイの強みを再認識して、さらなる差別化を図っていくことで競争力を高めてまいります。

大型バンにタンクレス給湯器を搭載し、北米をキャラバンした「Try Rinnai Tour」
大型バンにタンクレス給湯器を搭載し、北米をキャラバンした「Try Rinnai Tour」

次の100年に向けてさらなる成長を続けるため、社員のチャレンジを応援したい

私はかねてより、当社の営業・開発・製造・間接などの各部門に対して「競合他社はもちろん異業種にも負けないスキルを磨いてほしい」と伝えており、社員もそれを真摯に受け止め、実践してくれていると感じています。
その上で、10年後、20年後のリンナイを担う若い人たちには、業務に必要なスキルを身につけるのはもちろん、もっと様々なことに挑戦し、自らのレベルアップに取り組んでほしいと伝えています。
この度、当社100周年事業の1つとして「明日のリンナイ提案大賞」を実施し、全社員を対象に当社の将来についての論文を募集しました。各部門から素晴らしい提案がいくつもあり、できることから実現していこうと思います。そして当社が次の100年に向けて成長を続けていくためにも、もっと社員が様々なことにチャレンジしやすい雰囲気をつくってまいります。
また、本年3月には4回目となる「健康経営銘柄2020」(主催:経済産業省、東京証券取引所)に選定されましたが、今まで当社が大事にしてきた「アットホームな社風」「コンプライアンスの徹底」は変えることなく、多様な働き方の促進やさらなる生産性の向上もめざしていきます。

  • 100周年関連事業での内藤社長(2020年1月)
  • 100周年関連事業での内藤社長(2020年1月)

100周年関連事業での内藤社長(2020年1月)

持続可能な社会の実現に貢献し、いつまでも必要とされる企業へ

昨今、日本においてもSDGsやESGといったキーワードが注目され、自社の利益のみを追求するのではなく、社員、株主様、お客様、お取引先様、地域社会など、幅広いステークホルダーの幸せに貢献する企業経営として「ステークホルダー資本主義」という言葉も聞かれるようになりましたが、リンナイグループも、持続可能な「より良い社会の実現」に向けて、総力を挙げて取り組んでまいります。
欧州ではゼロカーボンの動きも活発化する中、気候問題は"待ったなし"の状況といえるでしょう。そうした中で、業界最高レベルの熱効率を誇るハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」をはじめ、優れた環境性能を有する当社商品群は、今後の大きな強みになると考えています。これらの商品を通じた環境貢献や社内表彰制度などの環境人材を育成する取り組みにご評価をいただき、環境省の「環境人づくり企業大賞2019」において2年連続で「優秀賞」をいただきました。当社はこれまでガス機器を中心に開発、販売してまいりましたが、ハイブリッド給湯器のように電気もうまく取り入れながら、エネルギーの多様化にも柔軟に対応し、商品を通じたCO2削減をさらに推進してまいります。
そして、環境への貢献とともに重要課題と位置付けているのが「消費者安全・品質向上」です。やはり、当社が100年もの間、継続してこられたのは原点思想である「品質こそ我らが命」を堅実に守り続けてきたからだと思います。これからも「リンナイの商品だから安心して使っていられる」という信頼と評価を積み重ねていくことが一番大切なことであり、当社の商品を取り扱ってくださるお取引先の皆様からも「何かトラブルが発生した時もリンナイはちゃんと対応してくれる」といわれるよう真摯な対応と努力はこれまで通り、続けていかなければなりません。
最後となりますが、こうしてリンナイが創業100周年を迎えられるのも、ひとえに株主の皆様の長年にわたるご支援によるものであり、2020年度は記念配当10円を加えて年間配当金110円を予定しています。
これからも安全で品質に優れ、便利で快適な暮らしを実現する商品の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいりますので、今後もリンナイグループにご期待いただき、末永くご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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    環境人づくり企業大賞2019
    環境人づくり企業大賞2019
  • 業界最高レベルの熱効率を誇るハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」
    業界最高レベルの熱効率を誇る
    ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」