人材育成

「高い倫理観を持ち、目標に向かってたゆまぬ努力で挑戦し続ける社員を育成する」を基本的な考えとして、1920年の創業以来培われてきた社是『和・氣・眞』の企業理念および、『熱を通じて快適な暮らしを社会に提供する』とした企業使命感を命とし、常に率先実行し、事業を牽引できる人材の育成を推進しています。

階層別研修、専門研修、OJT実践指導と海外も含めた職場異動ローテーションにより、自己成長への多くの機会を提供しています。

OJTを基盤とする人材育成

人材育成の3本柱

「人を最も大切な経営資源」と位置づけ、従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、発揮するための人材育成を進めています。
仕事を通じ上司から部下への「OJT(上司から部下への直接指導)」を育成手段の主軸に置き、職責に合わせて人間力向上を支援する「階層別研修」と、専門プロ化を推進する「専門分野別研修」を両輪とした「3本柱の育成体系」を基本としています。また、2010年度から、事業計画を推進している組織リーダーのさらなるレベルアップを目的とした研修を実施し、より質の高いプログラムを社内で企画し実践しています。

<主な階層別研修>
研修 対象 内容
新入社員研修 新入社員 社会人の基本(マナー・プロ意識)、
リンナイ社員の基本(会社概要・リンナイ精神・企業倫理・人事制度・品質/環境理念)、メンタルヘルス
新入社員
フォローアップ研修
総合職(事営職)1年目、
総合職(技術職)2年目、
一般職(技能職)2年目
仕事に対する意欲・プロ意識の向上
(新入社員研修の再確認、同期同士が集まって現状を共有)
S4昇格者研修 S4昇格者 基本事項の再確認(企業倫理、経営方針)、自己特性の認知(自分の強みをさらに伸ばす)、経営意識の強化(経営計画書の作成)
M6昇格者研修 M6昇格者 企業倫理・経営方針の再確認、
管理監督者としての義務の理解(就業規則、労働基準法、問題社員の対応)、マネジメントの理解
M6昇格者
フォローアップ研修
M6昇格者 共通のゴールを再認識、
管理職としての行動の価値観を再確認、職場の全体効率を再考
考課者研修
フォローアップ研修
職務上、部下との面談や考課が必要となった者 人事制度の再確認
・人事考課の目的や方法の理解
・面談実践による面談スキルの向上
  • 新入社員研修新入社員研修
    新入社員研修
  • 社長講話
    社長講話

キャリア開発のレビューと支援

個人スキルの見える化と成長ナビゲーション(力量評価と個人面談フィードバック)
各種育成プログラムを有効に機能させるためには、組織が必要とするスキル(力量)と従業員一人ひとりがめざす自己成長の姿との一致が重要です。
当社では、各部門が必要とするスキルと力量を定めた「スキル管理表」または「スキルマップ」を準備し、従業員に対して会社が期待する成長の姿(技術と力量)を明確に定義、開示しています。従業員はこれに基づき、現在の「役割と責務」を認識し、「個人面談」などを通して「現在の評価、今後の自分への期待」を上司からのアドバイスのもと、自己成長目標を毎年見直し、チャレンジしています。
上司は、日常業務の中で個人の成長度合いや活躍度を細かくレビュー(力量評価)し、「個人面談」や「人事考課フィードバック面談」などで評価結果を的確に伝え、成長への積極的なナビゲーションを行っています。

自己啓発のサポート

従業員一人ひとりのより高い専門的な知識・技能・教養の習得や人格形成を支援するために、各種階層別教育を開催し「人間力向上についての様々な気づき」の機会を与えるとともに、自己啓発希望者に対しては、「語学教育、通信教育、社外公開講座、技能検定・国家資格取得教育の支援および他社(異業種)人材との交流会」などを積極的に推進しています。
また、海外勤務意欲の高い若手従業員に対しては、公募による「短期海外赴任研修プログラム」を準備・運用しており、現在では豪・米・ASEAN各国に計6名の若手エンジニアが赴任しています(米国、豪州、ブラジル、タイ)。海外自社拠点での業務経験を通じてグローバルに活躍できる人材育成を推進しています。

グローバル人材の育成

国境を越えて活躍できる人材育成と全世界の当社グループ従業員の能力向上を目的として、「経営・マネジメント部門」「商品開発部門」および「モノづくり部門」が、各々の研修プログラムと相互赴任による業務実践プログラムを展開しています。国内人材に関しては、20代から「海外グループ会社への出向」の機会を与え、現地赴任による実践体験をベースとしたカリキュラムで、異文化への適応力と国際ビジネス感覚を磨いています。

(1)経営、マネジメント部門
本社管理部門では、定期的に現地に出向き「経営・経理面」での指導と人材育成を行っています。また、特別要請時には、「業務改革プロジェクト」を発足し、日本のプロメンバーが計画的に現地に出向き、改善手法を指導し、実践を通じて結果を出させる方法で現地の経営人材を育成しています。
(2)商品開発、モノづくり部門
日本と現地の双方間で毎年20名程度の人材交流を積極的に進めています。海外グループ会社メンバーは、日本の開発、工場、管理部門で実務と自社改善課題をOJTで約1年間学びます。また、日本からの海外出向者は、現地拠点で「商品マーケティング、品質問題対応」および「工場の製造・生産システム改善」などを実践し、企業文化である「こだわり」の伝承と日本流の「モノづくりと品質保証ノウハウ」を現地の管理職に指導しています。
海外グループ会社出向者の声1

リンナイアメリカ株式会社 間瀬 直人

開発本部の温水機器開発室にて、約9年間主に海外向け給湯器の開発に携わりました。その後2017年3月よりリンナイアメリカ社に出向しています。こちらでは新製品の開発と設計変更時のサポートを主な業務として取り組んでおります。その他にも、アメリカの規格規定の調査や市場情報・他社情報の収集など、製品の技術的な内容以外の幅広い範囲での業務に取り組んでおります。考え方の違いに苦労もありますが、製品開発がスムーズに行えるように日本とアメリカのコミュニケーションを大事にしています。
こちらでは業務、私生活を通じて、現地の考え方、市場、文化、習慣を肌で感じることができ、新しい発見や面白いことも多く経験することができます。今後は、海外赴任の経験を活かし、世界のお客様へ魅力ある製品を提供できるように製品開発に尽力し、リンナイの発展に貢献したいと考えております。

リンナイアメリカ株式会社 間瀬 直人

海外グループ会社出向者の声2

上海林内有限公司 落神 啓太

海外事業本部から上海林内へ出向し、2年が経過致しました。今回は二回目の出向で、一回目は総経理(社長)秘書として管理業務を学び、今回は上海林内の営業本部に属し、日中デペロッパーに対して、物件営業・マーケティング、ASサポートを実施しております。また、上海林内の6大直営都市の輸入品の販売統括管理と日本、中国のお客様へのご案内・ご説明も行っており、非常に充実した日々を過ごしております。中国ビジネスは複雑で、人脈頼りの部分があり、日本での常識が通用しないケースもよくあります。更に競合社数が多く、技術レベルも向上し、近年、競争がますます激化しております。その中で、相手のニーズにあわせ、製品や提案理由を理解して頂く為、日々考え、勉強しております。また、駐在業務を通して、会社の上層部、上司、先輩達との交流も増え、勉強になることも多々あります。可能性及び期待値が大きい中国市場でブランドの発展及び業績アップに少しでも貢献できればと考えております。

上海林内有限公司 落神 啓太

海外グループ会社出向者の声3

リンナイオーストラリア株式会社 野田 篤史

入社後、約10年間生産技術部で生産設備の製作に携り、2016年9月からリンナイオーストラリアで製造系駐在員として勤務しています。
当時はオーストラリアで本格的なホーロー貯湯式給湯器の社内製造プロジェクトが遂行されており、私が赴任した時はその生産ライン立ち上げの真最中でした。日本で経験してきた業務を活かしながら、現地に馴染んでいきました。
現在ではオーストラリアのスタッフと協力し、生産での更なる利益改善に日々取り組んでいます。文化の違いを肌で感じながら、日本で学んできた仕事の進め方とこちらでの進め方を最適な方法へ統合していきたいと考え業務を進めており、自己の成長に大きく寄与していると実感しています。
今後はオーストラリアの製造スタイルがグローバルなモデルケースとなれるように、現地スタッフと共に成長していきたいと考えています。

リンナイオーストラリア株式会社 野田 篤史

モノづくりの伝承

生産技術センターでの教育

2010年3月に設立した「生産技術センター」では、最先端のモノづくりを追及する場としてコア技術の深掘りを行うとともに、国内外グループ会社でモノづくりに携わる人材の育成を行っています。
モノづくりの伝承のため、人材育成サポートツールとして30種類を超える「ビジュアルマニュアル」を作成し、各種技能有資格者が過去から蓄積してきたモノづくりの技術を海外グループ会社からの研修者を含めた従業員に対し、きめ細かな教育を行っています。

  • 教育風景
    教育風景
  • 各種ビジュアルマニュアル
    各種ビジュアルマニュアル
各事業所での教育

各事業所では、蓄積してきた加工技術や新技術、熟練した従業員が持っている「現場の勘」といった無形資産を蓄積・継承するための「モノづくり継承の場」を事業所内に設置しています。新たに配属された従業員がモノづくりの基礎を学ぶ場として、また、「効率改善・管理の強化」などのモノづくりの共有・伝承・人材育成の場として活用しています。

  • 考働館(大口工場)
    考働館(大口工場)
  • 塗装教育場(瀬戸工場)
    塗装教育場(瀬戸工場)
技術系新入社員教育

技術職の新入社員は、開発本部・生産技術部での現場実習、工場および製造関連会社の製造実習、全国営業拠点での商品販売実習の受講を通じ、モノづくりの大切さを体験後、各部署へ配属されています。

  • 食器洗い乾燥機の構造 勉強風景
    食器洗い乾燥機の構造 勉強風景
  • ガス器具の器具栓の構造 勉強風景
    ガス器具の器具栓の構造 勉強風景
  • ガスの燃焼技術 勉強風景
    ガスの燃焼技術 勉強風景