ニュースリリース

2002年09月26日

~家庭用燃料電池のエネルギー利用効率を高める~「燃料電池排熱利用給湯暖房システム」の開発に着手

東邦ガス株式会社
リンナイ株式会社

東邦ガスとリンナイは、エネルギーの利用効率を高める目的で、家庭用燃料電池(固体高分子形燃料電池)と組み合わせる「燃料電池排熱利用給湯暖房システム」の共同開発に 着手しました。これは、家庭用燃料電池が発電を行う際に出す熱を温水として回収し、給湯や暖房など用途に応じた温水を効率的に供給するシステムです。今後、排熱利用システ ムの試作・運転評価を実施し、燃料電池本体と同じ2005年の商品化を目指します。

  1. 開発の背景
    燃料電池は、水素と酸素の化学反応により電気を取り出すもので、電気のほかには熱と水が発生するだけで、環境にやさしい次世代エネルギーシステムとして注目を浴びています。 家庭用燃料電池は、都市ガスから作った水素を使い発電するとともに発電時に発生する熱を回収し利用します。
    このため家庭用燃料電池の実用化にあたっては、燃料電池本体に関する技術開発のほかに、発電時にほぼ一定の温度で発生する熱(約60~80度)を温水として回収し、 家庭での給湯・暖房需要に合わせて効率的に適温のお湯を供給するシステムの開発が望まれています。そこで東邦ガスとリンナイはこのたび共同で、 給湯や暖房などの用途に応じた温水を効率的に供給する「燃料電池排熱利用給湯暖房システム」の開発に着手することにしました。
  1. システム概要
    家庭での給湯用途には食器洗いや風呂の湯張り・シャワーなどが、暖房用途には温水式の床暖房や浴室暖房乾燥機などがあります。これらの需要パターンは、時間帯によって大きく変動する特徴があり、 特に朝と晩にピークが大きくなります。また必要とされる湯量が用途によって異なるほか、湯温も給湯が約40℃であるのに対し暖房用温水は約60~80℃と異なります。
    今回開発する排熱利用システムは、貯湯タンク、温度調節器および追焚きバーナなどで構成しています。燃料電池から出る熱で作った温水を貯湯タンクに蓄え、 必要に応じ給湯や暖房に利用します。貯湯タンクの湯温が高いときは温度調節器で水道水と混ぜ合わせて、貯湯タンクの湯温が低いときや貯湯タンクの温水を使い切った場合は、追焚きバーナで加熱し用途に応じた温水を供給します。
リンナイ 燃料電池排熱利用給湯暖房システム
  1. 今後の予定
    今後、東邦ガス総合技術研究所(愛知県東海市)において、排熱利用システム試作機を家庭用燃料電池本体と組み合わせ、運転評価を実施していきます。 排熱利用システムの省エネルギー性、経済性、使い勝手等の検証を行うとともにコンパクト化のための検討を進め、2005年の商品化を目指します。 また燃料電池メーカに対し、本システムの技術供与を図っていく予定です。
  1. 開発のポイント
    (1)エネルギー利用効率の向上
    燃料電池から出る熱を効率よく温水として回収し、貯湯タンクに蓄えます。追焚きバーナとの併用により、家庭内のあらゆる温水需要への対応が可能となります。 排熱の利用効率の向上により省エネルギー性、経済性を高めます。
    (2)従来の給湯暖房用熱源機と同等の能力、使い勝手の実現
    家庭で使用する給湯・暖房用の温水は、貯湯タンクに蓄えられたお湯で賄いますが、万一お湯を使い切った場合でも湯切れを起こさないように追焚きバーナを搭載します。
    (3)設置性の高いコンパクトな貯湯槽
    貯湯タンクの容量は150リットル程度、パッケージ本体の体積は500リットル以下を開発目標としています。貯湯タンクや追焚きバーナ等の構成部品の最適配置により、設置性を高めたコンパクトなシステムを目指します。
(注)
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