Feature2 現地社会への貢献

「安全」「高品質」なモノづくり、充実したアフターサービスで韓国国民から愛されるブランドに成長

家庭からのCO2排出量を減らすことが今後の大きな課題

1974年に創業したリンナイコリアは、リンナイグループの中でも長い歴史を持つ海外拠点の一つです。暖房などに使用される家庭用ガスボイラー、ガスレンジ(ガスコンロ)、業務用機器を主力商品にしており、そのいずれもが韓国国内で高いシェアを獲得しています。

「Rinnai」ブランドは現地の方々から最も愛されるブランドの一つに成長し、設立から約40年を経た今では「『Rinnai』はコリアンメーカーだ」と思っている人々も少なくありません。

その評価の高さは、韓国能率協会などが主管している様々な企業の表彰制度にも表れています。同社は7つの部門で連続して1位を獲得。中でも「KCSI-韓国産業の顧客満足度(家庭用ボイラー部門)」は7年連続15回目、「韓国産業のブランドパワー(ガスレンジ部門)」は14年連続14回目と競合他社の追随を許さない状態になっています。これは商品の「安全性」「品質」に加え、「顧客へのサービス品質の高さ」が認められたものであると言えます。

主力商品
ガスレンジ(ガスコンロ)と家庭用ガスボイラー
会社概要
社名 リンナイコリア(RINNAI KOREA Co)
設立 1974年
所在地
  • 本社/仁川広域市富平区
  • 営業本部/ソウル特別市麻浦区
  • CS本部/ソウル特別市永登浦区
売上 225億円(2012年12月期)
取扱商品
  • 家庭用ガスボイラー、
  • ガスレンジ(ガスコンロ)、
  • 業務用機器
President Interview
リンナイコリア 社長 姜 栄喆
韓国・ガス機器業界のリーディング企業100年企業をめざして事業を推進
リンナイコリアは、韓国の生活文化の向上に寄与する企業として、長年にわたり消費者から高い支持を得てきました。国民生活になくてはならないガス機器を提供するリーディングカンパニーとして歩みを続け、現在では韓国のガス機器・ボイラー文化を創造する代表的な企業として広く認知されています。今後もこの姿勢を変えることなく、業界を代表する企業として持続的に技術開発を行い、消費者の期待に応えていきたいと考えています。
当社は来年で設立40周年を迎えます。100年企業をめざして経営基盤をより強固なものにするとともに、長く消費者に愛され続ける存在になるように、努力していきます。

高い内製率と商品へのこだわりが特長 サービス体制は業界屈指の内容

リンナイコリアは、仁川広域市に本社と3か所の工場を、ソウル市内に営業本部とコールセンターを含むCS本部を置いています。工場は、日本リンナイと同様、高い内製率と高品質なモノづくりが大きな特長です。

一方、韓国ガス業界の中でも屈指の内容を誇るサービス機能は、ソウルのCS本部と全国33か所のアフターサービスセンターが担っています。アフターサービスを代行店に任せている企業が多いのに対し、同社は自社で運営。さらに年中無休、ボイラーサービスが増える冬季には、24時間受付など、他社には真似できない体制を構築しています。

同社には、昔から「社員は兄弟姉妹 。お客様は恩人」という言葉が根付いており、CS本部では「顧客中心・現場中心」をモットーに日々、お客様に真摯に向き合い、活動をしています。こうした充実したサポート体制が、前述の「KCSI-韓国産業の顧客満足度(家庭用ボイラー部門)」、「韓国サービス品質指数」、「韓国産業のサービス品質指数」などで表彰を受けている理由になっています。

充実した機能とアフターサービスで、韓国ボイラー市場において支持を受ける

韓国のボイラー市場の推移

冬場の気温が-2~-5度(ソウル)になるほど寒さの厳しい韓国では、約1,500年前よりかまどで火を焚き、暖められた空気を建屋の下に通すことによって部屋を暖める「オンドル」という暖房が用いられてきました。その伝統的な暖房文化を引き継ぎ、現在ではボイラーでつくった温水を使って暖める「床暖房」が主流になっています。

韓国の都市部には、一戸建て住宅が少なく、集合住宅であることがほとんど。そのため、かつては団地に1つの大型ボイラーを設置し、温水(暖房)を供給する「中央暖房」が主流でした。しかし、中央暖房の問題点として各世帯で温度調整ができない、温水の使用量に関わらず料金が一定である、供給システムが老朽化しているなどからその数は少なくなりつつあります。

その一方、増えているのが一定地域に小規模な発電所を設けて、発生した熱・温水をその地域へ供給する「地域暖房」と、各家庭にボイラーを設置する「個別暖房」です。「地域暖房」は新しく開発される都市での導入が増加している傾向にありますが、その数はまだ少なく、暖房形態の約8割を「個別暖房」が占めています。

韓国の家庭用ボイラー市場は年間約100万台。他社が景気低迷から低い価格でボイラー販売を強化している中で、リンナイコリアは省エネ・環境配慮型の商品を打ち出しています。具体的には、エネルギー消費効率が高く、CO2やNOxの排出量を抑えたバーナーや、外部の温度変化に合わせて温水・暖房の温度を自動調節することができる「Full Auto Mode」、一般的な暖房設備に比べて14%以上のガス代を節約できる「Eco Save Mode」などを搭載した機能重視の商品です。

こうした機能の高さに加え、ボイラー購入後のお客様に対するアフターサービスの充実も大きな特色です。冬の寒さが厳しく、暖房の重要性が高い韓国では、万が一故障した時にはすぐに修理をすることが求められています。同社はICTを活用、GPS(全地球測位システム)を用いて修理担当者の位置をリアルタイムに把握し、依頼主の近くにいる修理担当者がいつでも急行できる体制を構築しています。修理依頼の電話を受けてから、夏は2時間以内、サービスが集中する冬でも遅くとも当日中(おおむね12時間以内)に対応するなど、速さ、サービスの質の面からも高い顧客満足を得ています。

Employee Interview
CS本部 顧客相談室 顧客相談TEAM パート長 呉 宙研
私たちの対応が当社の評価を決める-そのぐらいの気持ちを持って業務にあたっています。
お客様と接するコールセンターの対応は、企業の評価を決定づけるほど非常に重要です。冬の寒さが厳しい韓国では、ボイラーの故障が生死に関わることもあります。そのため冬はサービスセンターに電話が集中。最近ではお客様の商品に対する知識が深まったことに加え、当社のサービスに対する要求レベルも非常に高くなっています。こうした状況を受け、新人には3週間の基礎研修を受けさせるなど、センターの対応力の強化・向上に努めています。私たちのオペレーションによって、お客様の問題が解決し、お礼の言葉をいただいた時に大きなやりがいを感じています。

ガスレンジの全てのバーナーへ温度センサーを標準装備

ガスレンジ(ガスコンロ)では、より高い安全性を追求しています。韓国では、日本の天ぷらのような料理は少ないものの、煮物料理があることに加え、衣類を煮沸消毒する習慣が残っていることから、従来、ガスレンジのつけっぱなしによる火災が発生していました。

そのような状況を受けて、2013年4月から、ガスレンジのバーナーの一口に高温になると火が消える温度センサーを装着することが義務づけられました。さらに2014年1月からはガスレンジの全バーナーに温度センサーを装着することが義務づけられます。
リンナイコリアもこのような動きを受け、温度センサーの標準装備を進めています。

リンナイポップスオーケストラと水害地域緊急復旧サービス

「禮重視経営」を実践  文化・地域社会貢献活動にも積極的

リンナイコリアは「競争力のある優れた商品を顧客に提供し、消費者の生活の質の向上に寄与する」ことを 最も優先させています。さらに「禮重視経営」を掲げ、「従業員が通いたい会社」「取引先が取引したい会社」をめざしています。この姿勢が消費者をはじめとする様々なステークホルダーの皆様から高い支持を得ている理由と言えるでしょう。

本業以外では1986年に、音楽大学出身の従業員を中心に構成された「リンナイポップスオーケストラ」を 結成。韓国唯一の企業管楽オーケストラとして、定期演奏会のほか、各種イベントなどで公演を行っています。

また、近年発生することが多い水害の被災地域において、ガス機器の無償点検・修理や、ガス衣類乾燥機で濡れた衣服・布団を乾燥する水害地域緊急復旧サービスなどの活動に取り組んでいるほか、販売収益の一部を福祉団体に寄付する「Nキャンペーン」などの社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

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