Feature1 熱と暮らし

日本はもちろん、世界の国・地域の人々に最適な「熱」の利用を提案 〜リンナイの商品開発〜

リンナイは総合熱エネルギー機器メーカーとして、「より豊かな生活」を実現するために、様々な商品を送り出してきました。現在使用されている商品には、「安全」で「快適」、そして「効率よく」熱を使う多彩な工夫が取り入れられています。「熱」の利用におけるリンナイの商品開発に対する考え方を紹介します。

「電気を熱にして用いる」よりも「ガスを燃焼させて熱を用いる」方が省エネに

清掃のしやすいガスコンロ

「シャワーを浴びたい」「暖を取りたい」「料理がしたい」など、人々の「熱」へのニーズは様々です。そのニーズに応えるため「安全」でかつ「使いやすい」熱に変えることが求められています。
現在、給湯や厨房、暖房などの熱源として多く使われているエネルギーはガスと電気です。しかし電気に関しては東日本大震災後の原発事故による影響から、一部再稼動をする原子力発電所はあるものの、当面は火力発電に頼らざるを得ない状況が続くと思われます。
調理時や暖房使用において電気を熱源とする場合、発電所で電気に変換する際や送電時にロスが発生します。しかし「ガスを直接燃焼させて熱を用いる方法」であれば熱効率は高くなります。電気は必要なエネルギーであるものの、家庭での熱利用には、直接ガスを燃焼させる方が「省エネ」であり、環境にやさしいと言えます。

最優先は「安全性」「快適性」の追求にも力を注ぐ

「環境にやさしく」ても「安全性」に劣るものは商品として世の中に出すわけにはいきません。リンナイは常に「安全性」を最優先に商品開発に取り組んできました。ガスコンロにおける天ぷら油の発火を防ぐ「Siセンサー」の搭載はその一例です。このほか、全てのガス機器において経年劣化による故障の際にも「壊れても安全」(フェールセーフ)の研究や、ガスコンロにおける着衣着火を防ぐ研究などにも力を注いでいます。
快適性を求め、給湯分野では複数箇所で同時にお湯を用いてもお湯の温度を変動させない制御や、リモコンの設定温度と実際のお湯の温度との差をゼロに近づけるなどの改善を図ってきました。ガスコンロでは、清掃性を向上させるため器具内部への煮こぼれなどの侵入を防ぐ「シールド構造」や、煮こぼれが焦げつかないようトッププレート(ガラス表面)の温度を下げる「ヒートオフ構造」を採用するなど快適性の面で進化を続けてきました。

執行役員 開発本部 副本部長 兼 商品開発部長 森 錦司

Employee Interview 安全で効率が高く快適性の高いガス機器をより多くの人々に届けたい

CO2排出量の削減を図るため、国・電力会社が原子力発電を推進、その結果として近年はオール電化住宅が台頭してきました。しかし、東日本大震災以降、原子力発電は「絶対に安全とは言えない」ことが明らかになり、日本のエネルギー政策は変更を余儀なくされています。太陽光発電や地熱発電など自然エネルギーも注目されていますが、安定供給という点で不安があり、当面は天然ガス主体の火力発電が主流になると思われます。
火力発電所の熱効率は一部約60%というところもありますが、古い発電所では30〜40%台と言われています。一方、家庭用ガスコンロは少なくとも55%。給湯器では、高効率ガス給湯器「エコジョーズ」は約95%、空気の熱を利用するハイブリッド給湯・暖房システムECO ONEは約125%です。「発電所でガスを電気に変え、その電気を熱にして用いる」よりも「家庭でガスを燃焼させて熱を用いる」方が省エネになります。
ただし、高効率であればよいというものではありません。何よりも重要なのは「安全であること」です。当社はこれからもより効率的で安全、そして快適な生活を実現するガス機器を世の中に送り出していきたいと考えています。

海外からも注目される日本のガス機器の性能

海外で使用されている給湯器リモコン

日本のガス機器の性能は、海外商品と比較して高いレベルにあります。諸外国の多くは、お湯の出るハンドルと水の出るハンドルを同時に操作してお湯の温度を調節するのが普通ですが、日本では給湯器のリモコンでデジタルの温度設定を行えば、指定した温度のお湯が出てきます。また、当社は寒冷地においては水が凍結しないようにしたり、雨や塩害などでも故障をしないなど長年にわたり培ってきた高い技術・ノウハウを持っています。電子制御技術やガス・水などの気体・液体の制御技術がもたらす高い利便性や耐久性、性能の高さはグローバル市場への浸透を図る際に、大きな武器になると考えています。
一方、その国・地域に合わせた商品開発も欠かせません。オーストラリアのように雨が少ない地域では、給湯器の水がお湯に代わる前の「捨て水」を出さない構造が求められます。また、焼き魚を食すことが少なく中華料理などの火力の強い料理が好まれる中国などの地域には、魚焼きグリルをなくし火力の高い大きなバーナーを搭載する、またカレーなどの煮込み料理が多いインドでは小さなバーナーを数多く搭載するなど、その機器を販売する国・地域の食文化に合わせた商品を開発しています。
「熱」の利用は、人々が生活していくうえで欠かせないものです。リンナイは、総合熱エネルギー機器メーカーとして、世界各国・地域の人々が「熱」を最適な形で利用できる商品を提案し、人々の「豊かな暮らし」を実現したいと考えています。

開発本部 商品開発部 温水機器開発室次長 柘植 力

Employee Interview 日本の高い技術を武器に、リンナイのガス給湯器を世界へ

リンナイのガス給湯器において今後有望な海外市場となるのが、アメリカと経済成長が著しい中国です。特にアメリカでは、主流の給湯器はタンク式であり、日本のような瞬間式給湯器はまだごくわずかしか普及していません。
リンナイの給湯器の品質は高く評価されており、タンク式に慣れているアメリカ人にとって、まず「湯切れ」を起こさないこと、すぐに求める温度のお湯が出ることが驚きのようです。これは高い性能を求められる日本で培ってきた技術のおかげだと言えるでしょう。販売先の国・地域の要望に合わせた技術開発と、日本で培った技術を活かし、よりよい商品を提供していきたいと考えています。

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