ハイブリッド給湯・暖房システム ECO ONE 進化の歩み 地球温暖化防止に寄与する省エネ給湯・暖房システムの普及に向けて

ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE(エコワン)

地球温暖化を防ぐ新しい国際ルール「パリ協定※1」が2016年11月に発効し、今後、深刻化する温暖化に対して、世界の多くの国々が行動を始めています。
日本では「2020年までに、ハウスメーカーなどが建築する注文戸建住宅数の過半数をZEH※2(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)にする」という政府目標を掲げ、住宅・建築物の省エネ化が必然の流れとなってきました。
家庭でのエネルギー消費量のうち、半分以上を占めるのが給湯と暖房によるものです。この2つの分野のCO2排出量削減に大きく寄与するハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE(エコワン)に注目が集まっています。今回は、環境性能の向上を追求し続けたECO ONEの進化の歩みとその普及に向けた取り組みを紹介します。

家庭での用途別エネルギー消費

※1 パリ協定:温暖化対策の国際ルール。産業革命前よりも気温上昇を2℃未満に抑える目標を掲げる。実現には、今世紀後半に温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる排出実質ゼロが必要 ※2 ZEH:Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。家庭で使われるエネルギーの無駄をなくすとともに、太陽光発電などにより新たにエネルギーを作り出すことで、家庭で使われるエネルギーをトータルでゼロにする住宅 ※3 出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2017」

2020年CO2削減貢献量160万トン達成に向けて

CO2削減貢献量 推定値

給湯器など熱エネルギー機器のCO2排出量を商品のライフサイクルで見ると、使用段階が最も多くなっています。当社が企業活動の中で地球温暖化防止に寄与するためには、熱エネルギー機器の燃焼効率の改善など、「エネルギー効率の向上、およびそれを実現した環境配慮型商品の開発・普及」が重要であると言えます。当社は「2020年までにCO2削減貢献量※4を160万tにする」という環境中期目標を掲げ、家庭の省エネ化、CO2排出量削減に向けた取り組みを強化。2005年度をゼロベースとし、2010年度は25万t、2016年度は98万tと着実に効果をあげています。
開発、生産、営業の各部門がそれぞれの本業を通して、地球温暖化防止に向けた取り組みを推進します。

※4 CO2削減貢献量:当社給湯機器の性能向上により、2005年販売商品と比較して削減されるCO2排出量(推定値)
[算定条件] 対象商品:当社が販売する給湯機器(日本国内) 使用期間:10年 使用条件など当社独自の基準による
       

高効率ガス給湯・暖房システムとヒートポンプを融合
世界初のシステムECO ONE

給湯および床暖房の熱エネルギーを供給するECO ONEは、ガスと電気のヒートポンプを組み合わせた世界初の家庭用ハイブリッド給湯・暖房システムです。電気でお湯を沸かす「ヒートポンプ」と、そのお湯を貯めておく「タンク」、おいだきや大量のお湯を使う時にサポートする「高効率ガス熱源機(エコジョーズ)」の3つのユニットで構成されています。

ECO ONEとは 第一~第三世代までの変換

◇New!!ECO ONEのつかう「シーン」を意識した便利な新機能

宅外操作が可能になるサービスを開始(2017年10月予定)スマートフォン専用アプリケーションを利用することで、帰宅途中などの宅外からでも「浴槽へのお湯はり」や「床暖房の運転開始」などの操作や設定が可能になります。

高効率ガス給湯・暖房システムとヒートポンプを融合
世界初のシステムECO ONE

世界初となる家庭用ハイブリッド給湯・暖房システムの誕生

2010年4月に発売した世界初となる家庭用ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONEは、ガスと電気のヒートポンプを組み合わせた新たなシステムとして誕生しました。

初代モデルとなる第一世代はヒートポンプ冷媒にR410を採用。少ない電気で空気中の熱を効率よく取り込み、45度前後のお湯を容量50Lのタンクに貯めて使用するとともに、ヒートポンプでは苦手な大量のお湯を使用する時やおいだき時には、ガスによるサポートを行うなど、ガスと電気の強みを生かしあい、当時限界と言われていた給湯一次エネルギー効率100%を超える112%を達成しました。


初代 ECO ONE

一次エネルギー効率…

投入した一次エネルギー(石炭・石油・天然ガスなど、自然界にあるままの形状で得られるエネルギー)から、どれだけのエネルギー(お湯)が得られたかを比率で表すもので、数値が大きいほど省エネ性の高い機器になります。

その後、2012年に発売した第二世代ECO ONEは、ラインアップにタンク容量100Lを追加、給湯一次エネルギー効率を129%に向上させました。
また、給湯・温水暖房の両方を、ヒートポンプでつくったお湯でまかなうダブルハイブリッド型が登場したのも第二世代からです。
そして第一世代を大幅に超える高い給湯一次エネルギー効率が評価され、平成25年度省エネ大賞(主催:一般財団法人省エネルギーセンター)の最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞しました。


第二世代 ECO ONE

多様な住宅環境に対応した設置性の向上とラインアップの拡充

2015年4月に登場した第三世代では、ヒートポンプの冷媒に代替フロンのR32※1を採用、給湯一次エネルギー効率は138%まで向上しました。省エネ住宅の普及に貢献するため、第二世代の頃から検証を重ねてきた「設置のしやすさ」を追求し、タンクとガス熱源機の設置方法の改善など徹底的に設計の見直しを行いました。マンションなどの集合住宅への設置を可能としたタンクユニットとガス熱源機を分離したセパレートモデルや、都市圏を中心とした狭小地や窓下への設置を可能としたローボーイモデルなどラインアップの拡充を行いました。また、専用アプリケーションを利用したスマートフォン端末による宅内操作を可能にし、利便性も向上しました。
こうしたECO ONEの高い環境性能や、設置施工性の向上による普及商品としての価値が認められ、第三世代は平成28年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。


第三世代 ECO ONE


マンション設置が可能な
セパレートモデル


窓下設置が可能な
ローボーイモデル
(タンク容量50L)

省エネ住宅の普及に貢献する業界最高の給湯一次エネルギー効率156%の達成

初代ECO ONE誕生から当社は、省エネ性能の向上を図るとともに、多様な住宅環境に対応するため、設置施工性の向上、ラインアップの拡充に努めてきました。
そしてECO ONE誕生から8年目となる2017年8月、第三世代ECO ONEのラインアップの一つにタンク容量を160Lにしたモデルを新たに追加。この160Lモデルは給湯一次エネルギー効率を業界最高の156%※2にまで向上し、ZEHなどの省エネ住宅の普及に寄与するモデルとして大きな期待が持たれています。
2020年以降の地球温暖化防止に向けた「パリ協定」の目標達成に向けて、家庭部門でのCO2排出量削減は不可欠となります。このような社会からの要請や期待に応えるため、当社はこれからもECO ONEを進化させていきます。


第三世代 ECO ONE
(160Lモデル)