商品への取り組み

地球温暖化問題をはじめ社会課題への認識が広まるなか、人々の求める価値が「物質的な豊かさ」から「生活の質」の向上に貢献する価値へと移りつつあります。 こうした変化をとらえ、当社は、暮らしの中で環境性能に優れ、現地の気候やニーズに合った商品開発・普及を進めています。

2020年環境中期目標の達成に向けて好調な発進

当社は、「2020年までに商品使用時のCO2削減貢献量を160万トンにする」を環境中期目標として、エネルギー消費効率の向上と普及に向けた取り組みを推進しています。CO2削減貢献量とは、当社給湯機器の性能向上によって、2005年当時の性能レベルの商品を普及し続けた場合と比較し削減されたCO2排出量を指します。2016年度のCO2削減貢献量は98万tとなりました。

浴室・リビング・キッチンにおける環境配慮商品

ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE

浴室のお湯周りやリビングの床暖房へお湯(熱エネルギー)を供給するECO ONEは、ガスと電気のヒートポンプを組み合わせた世界初の家庭用ハイブリッド給湯・暖房システムです。最新機種における一次エネルギー効率は業界最高の156%にも及びます。
第二世代のECO ONEが、平成25年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門において「経済産業大臣賞」を受賞、その第三世代では、同部門の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。高い環境性能やデザイン性で業界をリードし続けています。

ECO ONE

ガス高効率給湯器 エコジョーズ

エコジョーズとは、排気中の水蒸気を凝縮して、水蒸気の潜熱(せんねつ)を回収することで、従来80%程度だった給湯熱効率を、95%近くまで向上させた高効率ガス給湯器。少ないガス使用量でたくさんのお湯を沸かします。ECO ONE同様、キッチンや浴室への給湯、浴槽への自動湯はり・おいだき、温水暖房までを1台でまかなうことができます。

エコジョーズ

温水式床暖房 床ほっとE

「温水式」とは、ECO ONEやエコジョーズなどの熱源機で沸かしたお湯を、床下のパイプに循環させて、その熱で足もとから部屋全体をあたためる暖房方式のこと。部屋全体をあたためるには、従来は60℃のお湯を必要としましたが、必要以上に熱を逃がさないよう断熱仕様のパイプに見直すなど仕様を見直し、40℃のお湯でもまかなえるようにしました。ECO ONEとの組み合わせで使用した場合、当社従来品に比べ CO2排出量を約30%削減します。

温水式床暖房

浴室暖房乾燥機 バスほっと

日本の浴室は、地域や季節によって部屋ごとに温度差があり、快適さや健康面での問題が指摘されていました。浴室暖房乾燥機の温風は、特に冬の浴室と他の部屋の温度差をなくし、体への負担を軽減することができます。
入浴後は、浴室のカビや結露の発生を抑えて衣類乾燥室としても使用可能。涼しい風でゆっくり乾燥させ、乾燥運転で仕上げる「エコ乾燥」や、浴室内の「暖房セーブ」などの省エネ機能で、ランニングコストは当社従来品比 約32%低減の効果があります。

浴室暖房乾燥機

ガス衣類乾燥機 乾太くん

大気汚染によるチリや微粒子の付着リスクから、国内・海外問わず洗濯物の外干しに抵抗をもたれる家庭が増えています。当社のガス衣類乾燥機は、大容量ドラムを内蔵しているため、1回の乾燥に約5kgの水分を含んだ洗濯物に対応。ガスの燃焼時に発生する強い温風をたっぷり送り込みながら水分を飛ばして一気に乾燥させるので、根元から繊維が立ち上がり、ふっくらと仕上げます。

ガス衣類乾燥機

ファンヒーター

設定温度に到達後、一定の間隔で燃焼を制御する「気配りエコモード」を搭載し、部屋のあたたまり過ぎを防ぎ、ガス使用量を最大約16%抑えるなど、無理のない省エネライフを提案します。さらに最新機種は設計を見直し1台あたり約1kg~1.5kgの軽量化となり、省資源としても寄与しています。

ファンヒーター

海外に広がる当社の環境配慮商品

世界80か国に展開し、世界中の暮らしを支えているリンナイでは、各国の「食」「住」に密着した企業として、その土地の環境事情に配慮し、暮らしの向上や環境課題の達成に寄与すべく事業展開を進めています。

アメリカ合衆国

「シャワーの途中で湯切れを起こしてしまう。」そんなリスクを持つ貯湯式給湯器(※1)が一般的であったアメリカにおいて、当社の給湯器は1℃単位でお湯の温度を操作することができ、必要な時に、必要な量のお湯だけを瞬時につくって提供します。
給湯熱効率は、高いもので96%近いものもあり、その省エネ性能を訴求すべく、リンナイアメリカではメディアを通じたPRのほか、約20 万名の施工業者を対象としたトレーニング講習を全米各地で行い、普及に努めています。2016年には、2000年に販売開始してからの累計販売台数が200万台を突破しました。

(※1)貯湯式給湯器:熱効率を59~62%と低くタンクに水をためてそれを電熱線などであたためお湯を提供する仕組みで、常に放熱ロスが発生します。アメリカの給湯器市場はおよそ900万台、その95%を貯湯式給湯器が占めています。

リンナイアメリカ

中国

厳しい寒さに見舞われる冬期の北部地域では「石炭」を燃料とする暖房器具が主流です。昨今では、PM2.5など深刻化する大気汚染問題や、中国政府の主導で家庭用の暖房器具の燃料を「天然ガス」へ切り替えていく大規模な国家プロジェクト(※2)を一部の地域で実施しています。
天然ガスは、他の化石燃料に比べ燃焼時の二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOX)の排出量が小さく、硫黄酸化物(SOX)を排出しない極めて環境負荷の小さいエネルギーと言われています。
上海林内では、天然ガスをエネルギー源とするガスボイラーへの置き換えを進め、地球環境への配慮に努めています。

(※2)中国国家プロジェクト(天然ガス利用政策)の対象エリア:現在の対象地域は、北京市、天津市、河北省、河南省、山西省、山東省など、北京市周辺の寒冷地域。特に北京市と河北省で強力に推進。

上海林内

オーストラリア

南半球に位置し、約770万平方キロメートルという広大な国土を持つオーストラリアでは日照量の多い地域特性を生かし、リンナイオーストラリアでは、太陽熱を利用した「ソーラー給湯システム」を現地での生産し、販売を推進しています。「ソーラー給湯システム」は、集熱パネルで太陽熱を集め、お湯をつくる仕組みで、電気式給湯器やガス瞬間式給湯器との併用で適温出湯が可能です。

リンナイオーストラリア

ブラジル

ブラジルでは、シャワーヘッドに電熱線を組み込んだ「電熱シャワー」が普及しています。このようなシャワーは、使用時における消費電力が非常に多く、また、漏電(ろうでん)などのリスクも懸念されています。
さらに、国内では電力需給の逼迫が非常に大きな社会問題となっていることもあり、リンナイブラジルでは、環境・安全面を考慮したガス給湯器の開発・普及に努め、現地の人々に快適な暮らしを提案しています。

リンナイブラジルヒーティングテクノロジー

韓国

韓国は冬の気温が非常に低いため、日本のような瞬間式給湯器ではなく、ボイラー(日本の給湯暖房機に類似)が主流です。日本やアメリカと同じように韓国でもボイラーでのコンデンシング化が進展して、給湯器におけるエネルギー効率向上をめざし、進化を続けています。

リンナイコリア

【事例】東南アジアにおける環境に配慮した商品開発

海外需要の中でも勢いのある東南アジアでは、環境に配慮した商品開発の一環として、リンナイベトナムで生産しているコンロの軽量化を行い、材料の重量やメッキの塗布量を削減しました。従来品と同等の強度を保ちつつ、ビスを20本から8本に減らして部材を削減し、約0.3kgの軽量化・コストカットを実現させました。(当社従来品比 約8%低減)

環境配慮設計への取り組み

機器の省エネルギー性や省資源性、リサイクル率などを向上させるため、当社は、社内の「製品アセスメント規程」に基づき環境配慮設計を実施しています。企画・設計段階から製品のライフサイクルごとに環境影響を評価し、従来モデルより環境負荷が低減された機器の開発に取り組んでいます。

当社の主な環境配慮設計指針

  • ・省資源
  • ・製造段階における環境負荷の低減
  • ・使用段階における環境負荷の低減
  • ・再資源化の可能性
  • ・安全性
  • ・収集・運搬の容易化

梱包への取り組み

リサイクル容易なダンボール材を使用した梱包を採用するとともに、梱包材の再使用を目的としたリターナブル梱包の採用拡大と、部材の有効利用による減量・減容化に努めています。

「部品箱一体型トレイ」が日本パッケージングコンテスト2016で「適正梱包賞」を受賞

本体製品(即湯ポンプユニット)と、3kgもの重量部品を一緒に同梱できるオールダンボール仕様で、その機能性の高さと、少ない梱包部材仕様が評価され、日本パッケージングコンテスト2016において、適正梱包賞を受賞しました。

部品箱一体型トレイの仕組み

リサイクルへの取り組み

製品リサイクルへの取り組み

ガス機器に使用されている材料は、重量比約80~90%以上がリサイクル可能な鉄や銅などで構成されています。使用し終えたガス機器のうち「設置工事を伴わない機器」は自治体ルートで、「設置工事を伴う機器」は工事業者経由で回収・処理がされています。

当社が加盟する日本ガス・石油機器工業会「環境リサイクル対応委員会」では、ガス・石油機器の使用済み製品の処理状況などの調査を定期的に実施しています。調査はアンケート形式のほか、必要に応じてリサイクルプラントでのリサイクル実証テスト、ならびに処理状況の確認・情報交換などを行っています。調査結果として、ガス・石油機器の使用済み製品は適正に処理され、高水準なリサイクル率が維持されていることを確認しています。これらの調査結果を製品の設計・改善などに役立てています。

家電リサイクルへの取り組み

廃棄物を減量するとともに資源の有効利用を推進するために、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が2001年に施行されて以来、お客様から排出される使用済み商品の再商品化を行っています。当社はユニット形エアコンディショナーと衣類乾燥機の2品目が再商品化の対象となっています。

特定家庭用機器廃棄物の再商品化等実績報告

容器包装リサイクルへの取り組み

家庭から廃棄される商品の容器包装に対し、資源の有効活用を目的とする容器包装リサイクル法で、製造・利用事業者へのリサイクルが義務づけられています。当社は法律に基づき、指定法人へ委託し、容器包装のリサイクルを実施しています。